人生100年時代とは? 必要となる3つのポイントや働き方

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人生100年時代とは、

『LIFE SHIFT』の著書である

リンダ・グラットン氏が

本の中で提唱した言葉です。

100歳まで生きると仮定すると、

仕事だけでなく、

余暇の過ごし方や

生活に発生するお金など、

様々な面に影響が出てきます。

そのため、これまでとは

異なる生き方を考えなくてはなりません。

ここからは人生100年時代について、

以下の点を詳しく解説します。

ライフステージの変化
有形資産・無形資産への投資の重要性
ライフステージの変化
人生100年時代では、従来「教育を受ける時期」「働く時期」「老後」と区切られていたライフステージにおいて、「働く時期」の期間が延びると考えられています。

これまでは60歳で定年し、約20年を老後として過ごすという時代もありました。しかし、人生100年時代は60歳からさらに約40年の期間があります。より豊かに生活するには「老後」とされていたような期間も「働く時期」となってきます。

ただ働き続ける形では消耗してしまう可能性もあるため、人生100年時代は人生のステージに見合った柔軟な働き方、生き方を見つけることが重要です。

有形資産・無形資産への投資の重要性
人生100年時代において充実した生活を送るためには、有形資産と無形資産の形成も大切です。

有形資産とは、お金や株、不動産などの目に見える資産を指します。しかし、人生100年時代に必要な資産は、有形資産だけではありません。肉体的・身体的な健康、家族や友人との人間関係といった目に見えない資産である「無形資産」もまた重要視されます。

無形資産の具体例としては、仕事に役立つスキルや人脈としての「生産性資産」、心身の健康を維持する「活力資産」、環境の変化に対応する「変身資産」の3つが挙げられます。

無形資産があれば人生がより豊かになり、有形資産を増やすことにもつながります。人生100年時代には2つの資産をバランスよく形成していく必要があるといえるでしょう。

キャリアオーナーシップの獲得
人生100年時代の働き方では、キャリアオーナーシップの獲得が不可欠です。キャリアオーナーシップとは、自らのキャリアに責任を持ち、主体的に考え行動することを指します。キャリア形成を企業任せにするのではなく、働く個人が主体となってキャリア開発をしていくという考え方です。

人生100年時代は従来と比べて「働く時期」が延びるため、ライフステージに合わせたキャリアを築かなくてはなりません。柔軟な働き方をするためにも、自律的にキャリアを形成し、必要に応じてキャリアをアップデートすることが大切です。

「定年」や「終身雇用」からの脱却
近年は社会情勢の変化や人手不足などにより、従来の「終身雇用で定年まで働き、退職後は年金生活をする」といった考え方が通用しなくなっています。

2021年の「高年齢者雇用安定法」の改正では、65歳までの雇用確保(義務)に加え、70歳までの就業機会の確保(努力義務)が追加されました。定年は引き上げられ、働く年数が増えてきつつあります。

過去には終身雇用が一般的だった時代もありましたが、現在は転職者数が増加傾向にあり、定年まで同一の会社で勤め上げることは少なくなっています。定年や終身雇用から脱却することを見越したキャリア形成が必要です。

リカレント教育の推進
人生100年時代に、社会の変化に対応しながら仕事を続けていくためには、リカレント教育を進めることが欠かせません。

「リカレント教育」とは、社会人が仕事で求められる能力やスキルを身につけるために、自主的に教育機関などで学び直すことを指します。

新たなスキルの習得やスキルのアップデート、自分自身の市場価値の向上を意識する中で、社会人としての学び直しも求められます。何歳になっても学ぶ姿勢を持っていれば、キャリアの選択肢を広げることにも繋がるでしょう。